地下データの標準化
作成者:hagihara_takayuki 作成日:水, 02/08/2017 - 19:04
OGCのニュースリリースの表題に”OGC to initiate Phase 1 Development of Interoperability Standards for Underground Infrastructure Data"と書かれている。ニューヨークのワールドトレードセンターの跡地開発時に苦労したことから、相互に利用可能な情報インフラの整備が必要であることを痛感したコメントも書かれている。
GISに関わるようになって、相互運用 Interoperability の重要性と難しさにはいつも悩まされている。日本の電力やガスといったインフラに関わる事業者は相当充実したデータを持っているが、それぞれが囲い込んでいて自分が正しいと思っている。どんどんGIS上の精度も向上してきていて、衛星から見える地物の位置は、1年前と動いていることがわかる段階になってきているから、本当に難しい。三角点も動く、地盤沈下も起きる。
トポロジカルに正しければ十分な事業者から見れば、知ったことではないが、実際には相互に影響し合うから、やがて統一的に扱うことができる標準を設定してそれに合わせていかなければならない。
いまだにTokyo座標系は生きているし、歩くための紙の地図ではどうでも良い話であるが、それでも大事なのが標準、それでも大事なのが標準準拠である。
ようやく本格的な3D時代が来つつあるが、あっという間に3D+Tの時代が来る。わくわく、どきどきである。