NGAについて
米国にはThe National Geospatial-Intelligence Agency (NGA)という巨大な諜報機関がある。
組織についての説明の最初の文章は、
The National Geospatial-Intelligence Agency (NGA) delivers world-class geospatial intelligence that provides a decisive advantage to policymakers, warfighters, intelligence professionals and first responders.
である。
NGAは世界レベルの地理空間情報(インテリジェンス)を提供する。そのインテリジェンスは政策立案者や軍事、諜報専門家、即応部隊に対して、高い意思決定力をもたらす。
と訳せば良いのでは無いかと思う。
また、8つの特徴の1番目は、
NGA delivers the strategic intelligence that allows the president and national policymakers to make crucial decisions on counterterrorism, weapons of mass destruction, global political crises and more.
である。
NGAは大統領をはじめとしてテロ防止や大量破壊兵器、グローバルな政治的な危機などに関わる重大な意思決定を行う人に対して戦略的インテリジェンスを提供する。
と読んで良いだろう。そして、読み進むと何と14,500人ほどを雇用しているとある。
内訳はわから無いが、システムを整備する人もいれば、データを集める人、分析する人など様々な働き手がいるにちがいない。責任ある立場の人が重要な判断を下すためには、できるだけ正確な情報を迅速に収集し、検討しやすい形に加工して分析した考察も含めて提示されなければならない。
攻撃に手を染める前に、事態を正確に把握して然るべき手が打てれば、血を流さずに済むことは多いだろう。
SCNはLuciad技術を通じて、日本国内での地理空間情報(インテリジェンス)の高度化に貢献しようとしている。もちろん、軍事分野だけでなく、非軍事の安全対策や、企業や自治体等の高度化でも応用分野は広い。3Dリアルタイム、IoTの時代は、まさにGeospacialビッグデータの時代である。状況認識能力が不足すればビジネスであれ軍事であれ無駄弾を打つことになる。インテリジェンスは必要な時に必要最低限のコストで良質な効果を生み出す可能性を高める。
民事であれ、軍事であれ、intelligence professionalsの能力を最大限に引き出せるようになれたら良いと思う。