3Dとマップタイルの話
作成者:hagihara_takayuki 作成日:土, 01/27/2018 - 20:22地図の視点と、リアルタイム地理空間情報認識の視点の差異をここ数年ずっと考え続けている。Luciadを扱っていると、その差異が差別化の源泉だからだ。
直感的には地図は、上空から撮った写真と一致するように思うが、実際には写真の中心しか一致しない。一般的な地図は、どの点をとっても真上から見たように作られている。標高は等高線としては表現されるが、2Dの位置には影響しない。
3Dマップのビューアーを考えると、平面ディスプレイであれば、3次元上のどこかの点から一般的には斜めに、適当な画角で切り取った画像を、その見ている人の位置を動かしたり、画角を変え(ズームし)たりして対象を認識している。標高差があると、2Dの矩形の表面積は、2Dの大きさより必ず大きくなる。例えば、人間自身は3立方mに収まるが、その大腸の表面積は100平方mに及ぶと言われている。地図の100平方mの上の地物の表面積は例えば、高層建築物を考えれば100平方mよりははるかに大きくなる。様々な技術進歩で、実際の存在を迅速に正確に補足することは可能になり、その精度は確実に向上していく。人間の測量、航空測量、準天頂衛星による計測や、ドローンを飛ばして計測する、LiDARを使うとか、日進月歩で進化していく。